遊園地は眠らない
暴れようとする下沼さんを床に突き倒す雅哉。

ドンッ

と音がして後ろ向きに倒れた。


くぐもった悲鳴。


そのお腹を雅哉の足が踏みつける。

逃げないようにしているのだ。

「いや!」

なおも声を出し続ける下沼さんのお腹を雅哉が蹴る。

鈍い音の後、下沼さんが苦しそうな声を出した。

続いて陽菜がしゃがんで顔を引っぱたいた。

それで、ようやく下沼さんが大人しくなった。

「うう・・・」

押し殺して泣く声。
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