遊園地は眠らない
みんな私がターゲットになっているのに安心しているんだ。

次は自分の番かもしれないのに。

私をさげすんで笑う。

それで、なんとか自分の役割を保持しているんだ。

「私が死んでも、笑っているんだろうな」

この世に呪いがあるのなら、あいつらに復讐してやりたい。

恐怖を味あわせてから、ひとりずつ殺してゆく。

「どうやって殺そうかな」

鼻血を流しながら、下沼さんはクスクス笑った。

彼らをひとりずつ殺すことができれば、こんなに幸せなことはないだろう。

「お金・・・」

そうつぶやいた下沼さんは、自分の言葉に大きくうなずく。

「そうだ。お金をエサにすればいい」


最近は殴られない代わりに、お金を差し出すことも増えていた。
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