遊園地は眠らない
「なんで、俺たち学校の制服を着てるんだろう?」

言われて気づいた。

駿も私も制服を着ている。


あれ・・・?


そういえば、他のみんなも制服だった・・・。


「おかしいよな。今日昼間、学校に行ったっけ?」

思い出そうとするが、なにも浮かんでこない。

この遊園地に来てから、まるで考えを操作されているかのように記憶があいまいすぎる。

「でも、登校日はまだ先だよね」

たしか、半月以上も先のはず。

「ああ。登校日ってことはないはず」

駿がうなずく。

「登校日でもないのに、夏休みに制服を着る理由ってなんだろう」

腕を組んで考える駿。
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