遊園地は眠らない
それは、スタンプカード。

1枚しかない。

見ると、全部の乗り物の欄に『済』の印が押されていた。

私がそれを受け取ったのを確認すると、夢くんはスロープを降りてゆく。

足をあげて元気に歩いている。

カードをスカートのポケットに押し込むと、私もその後ろをついて歩いた。

下まで降りると、右に曲がる。

遠くに見える観覧車。

その向こうに見える空が、だんだん白みだしているのがわかった。


朝の5時くらいだろうか?


あまりに疲れすぎていて、意識がもうろうとしている。

元気に歩く着ぐるみと、ゾンビのような私。
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