遊園地は眠らない
藤森、と名乗ったその女性は、メモ帳を開いて私を見た。
急にわきあがる緊張。
取材なんて受けたことなのに、どうしよう。
「何を話せばいいんですか?」
そう尋ねると、藤森さんは軽くうなずく。
「あったこと全部話してもらえるかな?」
そう言いながら、右側に三脚で立ててあるビデオカメラを操作した。
ピッと電子音がして、録画の赤いランプが灯る。
「全部…」
「そう。はじめから順番に」
「…」
私がビデオの方を見ているのに気づいて、藤森さんは、
「ああ」
と笑った。
「これは記録用だから、気にしないで。あとで文字に起こすときに必要なだけだから」
急にわきあがる緊張。
取材なんて受けたことなのに、どうしよう。
「何を話せばいいんですか?」
そう尋ねると、藤森さんは軽くうなずく。
「あったこと全部話してもらえるかな?」
そう言いながら、右側に三脚で立ててあるビデオカメラを操作した。
ピッと電子音がして、録画の赤いランプが灯る。
「全部…」
「そう。はじめから順番に」
「…」
私がビデオの方を見ているのに気づいて、藤森さんは、
「ああ」
と笑った。
「これは記録用だから、気にしないで。あとで文字に起こすときに必要なだけだから」