遊園地は眠らない
どれくらいそうしていたのだろう。

顔を上げた私は、ゆっくりと立ち上がった。

ふと、手元にあるロープが目に入った。

「・・・もう、死んでしまいたい」

暗闇の中、自分の声がした。

それが正しいことのように思えた。

日々、いじめはエスカレートをしていた。

からかうだけじゃなく、精神的にも肉体的にも。

彼らは、もう泣いてもわめいても、まるで人間じゃないものを相手にしているように扱った。

私が泣くほどに、笑い声を出してそれを続けていた。

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