遊園地は眠らない
「どうやって殺そうかな」

鼻血を流しながら、私はクスクス笑った。

彼らをひとりずつ殺すことができれば、こんなに幸せなことはないだろう。

「お金・・・」

そうつぶやいた下沼さんは、自分の言葉に大きくうなずく。

「そうだ。お金をエサにすればいい」

最近は殴られない代わりに、お金を差し出すことも増えていた。

親の銀行のカードの暗証番号は知っている。

こっそりカードを持ち出せば、今はコンビニでもお金は降ろせる。

それをエサにひとりずつ、夜の学校に呼び出すのはどうだろう?


想像するだけで幸せな気持ちになった。

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