遊園地は眠らない
「大丈夫?」

そう声をかけられて、私は記憶の中から抜け出した。

顔をあげると、目の前には藤森さんがいた。

困ったような顔をして、私を見ている。

「あ・・・。私・・・」

「よく話してくれたわね。ありがとう」

そう言うと、藤森さんは少し微笑んだ。


白い部屋は明るく、まぶしい。


それが今の私にはありがたかった。

もう、夜になるのはイヤ。

あんな思いはもうしたくない。

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