遊園地は眠らない
「手書き…」

萌絵が言うのも無理はない。

乗り物の名前はマジックで書いているらしい。


それが7枚ある。


「なんかショボクね?」

受け取った雅哉が怪訝そうにそれを見る。

私ももらって見るが、いびつな四角が並んでいる。

『全部のスタンプを集めたら、もう一度入場ゲートにお集まりください。700万の現金をプレゼントします!』

アナウンスがハウリングしながら言った。

キーンという音が耳に痛い。

「やっぱ700万だってさ!」

「すげぇ!」

口々に悲鳴にも似た声が上がった。
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