遊園地は眠らない
『他のメンバーがまだ到着していないため、皆さんが有利な状況です。ぜひ一番を目指してがんばってください。なおリニューアルオープンに際し、乗り物はオートで受付をしており
ますので、スタッフはおりません。ご了承ください』

そこでアナウンスは切れた。

また音楽が園内に流れ出す。

「あれ?」

萌絵があたりを見回す。

「夢くんは?」


いつの間にか夢くんの姿はなかった。


「他のグループにも渡さないといけないから忙しいんじゃない?」

七海がどうでもいいような言い方をした。
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