遊園地は眠らない
ゴーカートの付近まで来た私たちは、その明かりで、もう一度スタンプカードを見ることにした。

「ああ、たしかに『スカイフォール』って書いてるわ」

七海がそう言うと、陽菜はうれしそうにうなずいた。

「それ、どこだっけか?」

雅哉が俊に聞くが、彼は首をかしげている。

「こないだきもだめしで来たばっかなのにな」

「ああ…。でも、わかんねーわ」

駿が肩をすくめる。

「咲弥、知ってるのか?」

そう言って雅哉が私を見た。

「え?」

急に尋ねられてあせる。しかも呼び捨て。
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