遊園地は眠らない
誰もまだ動かない。
まるでお互いの気持ちを探っているかのように目線だけがせわしなく動いている。
ひとりあたりの取り分が大きくなったのが、少なからずの動揺を与えているのは明確だった。
ふと、ガラスケースを見るとスタンプカードが束ねて置いてあった。
それを手に取る。
ひとつめの四角の中に、『済』と赤いスタンプが押してあった。
どのカードにも押してある。
「あれ…」
そのカードを手に持って感じる違和感。
「どうかしましたか?」
紗栄子が近づいて来たので、カードを目の前に見せた。
「6枚しかない」
まるでお互いの気持ちを探っているかのように目線だけがせわしなく動いている。
ひとりあたりの取り分が大きくなったのが、少なからずの動揺を与えているのは明確だった。
ふと、ガラスケースを見るとスタンプカードが束ねて置いてあった。
それを手に取る。
ひとつめの四角の中に、『済』と赤いスタンプが押してあった。
どのカードにも押してある。
「あれ…」
そのカードを手に持って感じる違和感。
「どうかしましたか?」
紗栄子が近づいて来たので、カードを目の前に見せた。
「6枚しかない」