遊園地は眠らない
誰かに肩をゆすられている。

まだ眠っていたいのに、強引に現実に戻されるよう。

意識の焦点が合わないまま、

「うう…」

うなり声が口から漏れた。

「ちょっと、咲弥起きなよ」

「うう…ん」

返事はするが、深い眠りに落ちていたみたい。

「起きなって」

ようやく目がゆっくりと開いた。


まぶしい光に顔をしかめる。
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