キミの嘘


奈和「間に合ったー。」


ギリギリ出発前に間に合い、電車に急いで乗り込む。


空いていた席に座ると、丁度電車が出発した。

窓の外の景色がビルが立ち並ぶ市街から、閑静な住宅街、のどかな山へと移り変わっていく。

私はほんとに高校生になったんだな、と呑気なことを考えていた。


これから通う高校で、彼に出会うことを知らずに。



< 4 / 12 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop