文学少女と甘い恋
「だから、ね。ゆゆ」
甘い、甘い瞳、声、視線、体温。
その全てがわたしを犯す。
―――ゆゆのぜーんぶ、オレにちょーだい?
甘過ぎるそのお願いに、わたしが抗えるはずもなく。
「ゆゆー、好きーっ」
「っ、人前でやめて下さい!」
「あ、ゆゆ照れてるの?ふふ、そんなところもかわいいねぇ」
次の日から、
『やっとあの学園の王子様、スイートプリンスの恋が実った!!』
というニュースが学校中に知れ渡ることになった。
Fin.