ただ、君を想う
「ん……」
気がつくと、そこは私の部屋。
変な夢見ちゃったな…。
でも、あの声…なんだったんだろう。
「リリナー!ご飯よー!」
お母さんに呼ばれて、急いで学校に行く支度をしてリビングへ向かう。
「お母さん、私って男の子に呼び捨てで呼ばれてたっけ?」
テーブルにご飯を運ぶのを手伝いながら聞く。
「呼ばれてないんじゃないの?皆ちゃん付じゃない」
そう、なぜか私は男の子から呼び捨てにされることがない。
皆して「リリナちゃん」って呼ぶんだよね…。