線 香 花 火
「…っ!」
「千香ぁ!俺、知ってんだぜ!?お前が浮気してることぉ!!」
苦しさから逃れようと、猫のように夏樹の顔を引っ掻いた。
何度も何度も引っ掻く。
それでも首を絞める彼の力は弱まらない。
「かはっ…!」
「千香ぁ!俺がお前をどんなに愛しているか知ってるかぁ!?」
「ぁ…」
次第に意識が遠のいていく。
嗚呼、これで、終わりか…。
私の人生、短かったな…。
これも、罰なのかな。
そう、きっと罰だ。