チョコレートと甘い罠
「私はね〜ショッピングがいいなぁ〜。」
嬉しそうに、歩く彼女に少しデレながらも、手はつながない。
今日はあいつから繋ぎたくなるまで、待ってやるんだ。
「‥‥。」
すると、急に黙りこくった彼女。
少し心配になって顔をのぞき込む。
すると、目の前にあったのは顔を真っ赤にした可愛い顔だった。
「‥‥り、陸也。手、つ、繋ごう?」
!?
突然の名前呼び+手つなぎのお誘い
「‥‥ホント、ずりぃ‥‥。」
「へ?なんか言った??」
きっと彼女は無意識だ。
それでも、俺の心は動きまくり。
きっと、これからも俺は彼女に振り回される。
「り、陸也?」
けど、まだまだ呼びなれてない名前を必死に呼んでくれるから、それでもいいかって思えるんだ。
「美穂、行くか?」
「うん!!」
だから一歩ずつ、俺たちの距離を縮めていこう。
一歩ずつ‥‥。
END