TRIGGER!2
☆ ☆ ☆
「ジョージ!」
病院の裏庭に出て、彩香は暗闇に向かって叫ぶ。
木々の茂みの間から、ゆっくりと大きな影が現れた。
うわっ、と彩香は驚いて、胸に手を当てる。
「ビックリしたわ、熊かと思った」
「冗談聞いてる余裕なんてねぇよ」
やっっっと片付いたんだよ、とジョージは唾を吐き捨てた。
「何なんだあの連中、たった5人なのに俺様をこんなに手こずらせるなんざ」
「アイツらはな、特殊な訓練受けてるんだよ。だが少数精鋭の組織だ、この街にに回せる人数は多くて30人が限界だな」
「何だよお前、やたらと詳しいじゃねぇか。知ってるのか?」
身体中にこびりついた砂を落としながら、ジョージは彩香を見た。
彩香は表側に停めたバイクに向かって歩き出す。
「思い出したんだよ」
その呟きは、ジョージには聞こえなかったらしい。
「お前・・・撃たれたのか?」
彩香の後を追いながら、ジョージが肩の怪我に気付く。
「ま、30人中の7人をここで片付けられたんだ。それだけでも御の字だろ。残り23人、街で仕留める」
「俺達だけでか?」
「他に誰がいるんだよ。つか、隼人も早く加勢してくれればいいんだけどな!」
「まぁな」
そんな会話を交わしながら、2人はバイクに乗った。
「あぁそうだ、ここの窓さぁ、もう閉じちゃったみたいだよ」
「へぇ・・・」
背中にしがみつく彩香の言葉に、ジョージは相槌を打つ。
だが彩香は、その顔が曇っている事に、全く気づかなかったーー。
「ジョージ!」
病院の裏庭に出て、彩香は暗闇に向かって叫ぶ。
木々の茂みの間から、ゆっくりと大きな影が現れた。
うわっ、と彩香は驚いて、胸に手を当てる。
「ビックリしたわ、熊かと思った」
「冗談聞いてる余裕なんてねぇよ」
やっっっと片付いたんだよ、とジョージは唾を吐き捨てた。
「何なんだあの連中、たった5人なのに俺様をこんなに手こずらせるなんざ」
「アイツらはな、特殊な訓練受けてるんだよ。だが少数精鋭の組織だ、この街にに回せる人数は多くて30人が限界だな」
「何だよお前、やたらと詳しいじゃねぇか。知ってるのか?」
身体中にこびりついた砂を落としながら、ジョージは彩香を見た。
彩香は表側に停めたバイクに向かって歩き出す。
「思い出したんだよ」
その呟きは、ジョージには聞こえなかったらしい。
「お前・・・撃たれたのか?」
彩香の後を追いながら、ジョージが肩の怪我に気付く。
「ま、30人中の7人をここで片付けられたんだ。それだけでも御の字だろ。残り23人、街で仕留める」
「俺達だけでか?」
「他に誰がいるんだよ。つか、隼人も早く加勢してくれればいいんだけどな!」
「まぁな」
そんな会話を交わしながら、2人はバイクに乗った。
「あぁそうだ、ここの窓さぁ、もう閉じちゃったみたいだよ」
「へぇ・・・」
背中にしがみつく彩香の言葉に、ジョージは相槌を打つ。
だが彩香は、その顔が曇っている事に、全く気づかなかったーー。