あの丘の上の公園で
また心臓をノックする音が強くなる。
新しい感情、こんばんは。
「ここ、どうぞ?」
彼女は俺の分のスペースを空けてくれた。
冷静を装って、彼女の横に座る。
「私、ずっとこの町に住んでるんですけど、ここの景色が大好きで。よくこの時間になるとここに来ちゃうの」
「そうなんだ。俺もここから見る景色好きだよ」
「最高だよね!ここにいると何もかも全部忘れちゃうんだよね〜」
そう言うと、ん〜って言いながら身体を伸ばして気持ち良さそうにしてる。