ハッピー☆ラッキー



「ご、ごめ……なさい……し、知らなか……た」


それでもなお、千鶴さんはわたしを離そうとはしない。


睡眠不足の体にはダメージが大きすぎる。


ズキーンッ!


「うっ!!!!」


ヤバい、頭が痛い!!!!


両手で頭を抱えしゃがみ込んだ。


『あなたのせいでわたしがレギュラー外されたのよ!!!!』


『1年生のくせに!!!!』


『あなたなんていなくなればいい!!!!』


わたしを非難する声が脳裏に響いた。


「やめてっ……!」


心の奥底に沈んだはずの傷が急浮上した。


もう大丈夫だと思ったのに、


前を向いて歩きたかったのに……


もう動けない。


もう何も考えられない……


「どうしたのっ?あなた、真っ青よ!!!!」


わたしの異常に気づいた千鶴さんがわたしの体を支えた。


けど、


「だ、いじょうぶ。帰って寝れば良くなるから……

彼につたえて、もう会わないって……

ケイくんには、あなたがいるんだから、

わたしに構わないで、って……」



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