ハッピー☆ラッキー
そう、肝心なことを忘れていた。
「ごめん、無理だよ……」
振り絞るように出した言葉。
「無理って?何が無理なの?他に好きな人がいるってこと?
俺じゃダメなの?」
ケイくんの顔が苦しげに歪んだ。
強く首を振り、
「そうじゃない!!!!そうじゃ……」
もう言わなきゃダメみたいだね。
これでゲームオーバーにしよう。
その方がお互い傷が浅くて済む。
ケイくんを見つめた。
こうして見られるのもこれが最後。
もっと素敵な彼女を見つけてね……
「だってわたし……
ケイくんより2つも年上だから……」
そう言うと、彼から視線を逸らした。
「は???
それが理由?それだけで俺は振られるの?」
ケイくんが大きく目を見張った。
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