ハッピー☆ラッキー
「でもわたし、パジャマだよ……。」
せめて、ファーストキスくらいはロマンティックにしたい。
ケイくんは苦笑して、
「確かに扇情的かつ刺激的なコスプレだね。このままいくと歯止めが利かなくなるかもしれない」
えぇっ!!!?
コスプレ!!!?
いや、そこじゃなくて!
歯止めが利かない!!!?
わたし、これでも病人ですが……。
ど、どうしたらいいの?
などと心の中で動揺と葛藤を繰り広げていると……
「千尋、どけっ!」
「ちょっと海翔さん、押さないでくださいよ!」
「シッ!静かに……あぁぁっ!!!!」
病室の外で聞き覚えのある声が聞こえた瞬間、
ガタガタッ!
ガッシャーーン!!!!
病室のスライドドアが突然こちらに倒れてきた。
.