ハッピー☆ラッキー



「ナナはチームの精神安定剤なんだよ」


わたしの気持ちを見透かすように美帆が言った。


「失敗してもナナ先輩が何とかしてくれる。だからわたし達は思いきってプレーができるんです!」


結衣が目を輝かせて言った。


「みんな……」


嬉しい。


ようやく自分がチームの一員になれたような気がした。


「先輩、泣かない泣かない。泣くのは明日、全ての試合が終わってからにしてくださいね」


「そうそう!先輩すぐ泣くから~!」


亜子と千尋がからかうように言った。


「全く、感動しているのに水を差すんじゃないの!!!!」


そう、


涙は明日までお預け。


嬉し涙になるのか、


悔し涙になるのか、


全ては明日。



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