ハッピー☆ラッキー



「いい?あと2セットでおしまいなんて楽観できるほど明東大付属は甘くないわよ。

でも、こっちにはまだナナという最終兵器が残っている。

大丈夫!何かあってもナナがいるんだから、最後まで思いっきり行こう!!!!」


美帆の言葉にみんなは大きく頷き、コートに散った。

ピピーーッ!


明東大付属のサーブから第2セットが始まった。


第1セット同様、攻撃力、守備力共に互角、点の取り合いとなった。


まさに手に汗握る戦い。


かつて高校バレーでこんなにも気の抜けない壮絶な試合があっただろうか。


会場内の熱い視線がコートの選手に注がれる。


北相のミスが重なり2点差に広がった。


連日の試合でみんな疲れが出ている。


でもそれは、明東大付属も同じ。


これくらいひっくり返すことは可能だ。


みんな、焦らないで頑張って!!!!



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