ハッピー☆ラッキー



「ちょっとナナ、何でナナが謝らなければならないの!!!?」


「そうだよ、謝るのはわたし達の方だよ!!!!」


彼女達は口々に言った。


「2年前のわたしは自分を先輩達に認めさせることばかりを考えて、周りを見ようともしなかった。

絶対変えてみせるなんて傲慢で、そんなんじゃ変わるわけないのに……

バレーボールは団体競技だから先輩達ともみんなとも調和をとっていかなければならないのに、自分のことだけしか考えていなかった。

今ならわかる。本当に変わらなければならなかったのは、わたしだったということを。そうすれば、あんなことにはならなかった。

みんなを傷つけてしまって本当にごめんなさい」


今さらこんなこと言っても許してはもらえないのはわかっている。


でも、みんなに自分の気持ちを伝えて謝りたいと思った。



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