ハッピー☆ラッキー


「いい……アイツらうるさいから関わりたくない」


ヤツらまで加わったら余計に収拾がつかなくなるじゃないの。


「冗談ですよ。岩田先輩と中尾先輩はよしとして、暑苦しい永井と倉本にはわたしだって会いたくないですからね~!」


ちぎれそうなくらい首を振るわたしに、亜子はクスッと笑ってスマホをカバンにしまった。


「恋愛初心者の先輩を応援したい気持ちは大いにありますけど、自分で頑張らなきゃ意味がないでしょ?わたしと千尋は野次馬根性で先輩の動向を楽しくウォッチングさせてもらっていますから。見逃せませんよ、絶滅危惧種で超天然素材の先輩の恋の行方……」


ウォッチングに


絶滅危惧種で


超天然素材!!!?


人のこと、珍獣扱いして……。


「さっ、千尋!帰るよ」


亜子は妄想の世界に浸る千尋を促し、わたし達はファミレスを後にした。



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