ハッピー☆ラッキー



「あ、それから先輩」


亜子に呼ばれ振り返ると、


「うまくいった暁には、わたし達にイケメンくん、必ず紹介してくださいね」


黒い笑みは悪魔降臨の証……。


へっ!?


しょ、紹介!!!?


やだっ!


絶対ダメ!!!!


「え……えぇ、まぁ……う、うまく……い、いったら、ね……」


そんなに簡単にうまくいくほど世の中は甘くないのよ。


「それから部活にも来てくださいね。新入部員も入ったので喝入れして欲しいってキャプテンも言ってましたし……特に千尋は……」


あぁ、また部活か。


一気に気持ちが落ちていく。


「忘れなかったらね、これでもわたし、受験生だから」


曖昧に言葉を返した。



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