ハッピー☆ラッキー
それに、年上の女は嫌いみたいだし、
「失恋か……」
告白した後だったらダメージはかなり大きかったに違いない。
ううん、告白だなんてそんな恐れ多いこと……
無理無理!絶対無理!!!!
カッコいい男はこっそり愛でるに限る。
なんて、思いに耽っているうちに……
「あぁーーっ!待ってーーー!!!!」
電車に乗り遅れた……。
仕方がない。
1本遅れでも学校には余裕で間に合う。
気を取り直し、次の電車に乗った。
混雑した車内は梅雨時も重なり、湿度と熱気が充満している。
他の乗客との密着した距離が鬱陶しさにより拍車をかける。
この時間は学生よりもサラリーマンが多いせいか、空気の違いに戸惑いを感じる。
いつもなら亜子と千尋がいて、朝から大騒ぎで学校に行くのに、ふたりとも朝練があるからこのところずっとひとり。
寂しくないと言ったら、嘘になる……かな?
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