ハッピー☆ラッキー



「いいえ、滅相もない!!!!迷惑だなんて……」


好きな人は、目の前にいますけど……


そう心の中で呟いた。


幸坂さんは、大きく首を振るわたしを見てクスッと笑うと、


「じゃ、問題ないということで……出してもらおうか、携帯」


あぁっ……


完全に彼のペースにはまってしまった……。


でも、


友達のほとんどがスマホを持っている中、未だにガラケーを使っているのは恥ずかしい気が……


「別にガラケーだからって恥ずかしがることないって。僕だってついこの間までガラケーで、なかなか使い勝手が良かったから壊れるまで使うつもりでいたのに、姉貴の仕事の関係で無理やり機種変させられちゃったから持っているという感じだよ。

だけど知ってる?スマホに変えても使いこなせない人がほとんどだってこと」


言われてみれば亜子と千尋もスマホだけど、全く使いこなせてない。


それじゃ宝の持ち腐れじゃん!



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