ハッピー☆ラッキー



謎が解けてスッキリした幸坂さんの爽やかな笑みに、


ドクンッ!!!!


心臓の高鳴りが止まらない。



普段、男子からは苗字で呼ばれているから、


ナナちゃん、


なんて呼ばれるのはとても新鮮。


しかも、それが幸坂さんだなんて……


キャーーーッ!!!!


もう、わたし、


崩壊寸前です……。


「その様子じゃ正解でいいんだよね?ナナちゃん」


幸坂さんは、ついさっきまで眉間にシワを寄せて考え込んでいたのが嘘のように余裕の表情を見せた。


憎たらしいけど、カッコよすぎる。


明日の朝から最寄り駅まで一緒に行くようになったらますます、好きになってしまいそう。


言葉が出ず、無言で頷くのが精一杯で…。


「それじゃ、後でメールするね。ラッキー、帰るよ~!」


幸坂さんはラッキーを呼んだ。


ハッピーと仲良く戯れていたラッキーは、名残惜しそうにハッピーから離れ、幸坂さんの元に来た。



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