ハッピー☆ラッキー
サヨナラ初恋、嵐よコンニチハ
翌日、
半信半疑のまま駅に行ってみた。
待っていても彼は来ないような気がして、早めに行ったのに、
「おはよう、ナナちゃん」
彼の爽やかな笑顔に迎えられた。
「お、おはよ…ケ、ケイくん」
夢じゃない。
周りの女子高校生の視線が痛かったけど。
それ以上にわたしの心は舞い上がっていた。
それから数日が経ち、
「へー北相は入学したばかりなのにもう大学受験か……うちは東大行くやつが多いけど、それ以外はそのまま上に上がるから気楽なもんだよ」
彼ともようやく自然と話せるようになってきた。
でも、まだわたしが3年だということは伝えていない。
だから会話の端々でドキッ!とすることがしばしば……。
ほら、今だって……。
「ケイくんも第一志望は東大なの?」
うまくごまかせたかな?
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