ハッピー☆ラッキー



「ひ、久しぶり……げ、元気だった?

あ、そうそう!全国大会出場おめでとう!

さすが、亜子と千尋の二枚看板は今も健在だね!!!!」


必死にごまかすも、自分でも笑顔が引きつっているのがわかる。


逃げよう!!!!


こんな時は逃げるが一番!!!!


が、しかし、亜子にガシッと腕を掴まれて、


「ありがとうございます。先輩にわたし達の活躍を見てもらいたかったんですけどね……

なんて、ごまかされませんよ!逃げてもムダですからね!帰りにじっくり聞かせてもらいますから!!!!」


黒さを増していく笑みに、思わず後ずさる。


あぁーーっ!!!!


時すでに遅し……。


「ご、誤解しないでよね?

かっ、彼氏じゃないから、とっ、友達なの……と・も・だ・ち!!!!」


だから、紹介なんてできませんって。



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