ハッピー☆ラッキー



苦しい言い訳をしてみたものの、もちろん納得するようなふたりではない。


恐らく岩田達も……


ケイくん、今頃アイツらに弄られているのかな?


アイツらも余計なことを言わなければいいけど。


「でも、とーってもいい雰囲気でしたよねー亜子先輩!」


千尋が亜子に振ると、


「ホントですよ、電車の中でもふたりだけの世界が出来上がっていましたからね。

ハートが飛び交っていてチョコレートにハチミツとメープルシロップかけたみたいな甘々な雰囲気で……ついにナナ先輩にも春が来たって感じですねぇ」


ニヤリと笑う亜子にゾクリと背筋が凍った。


うわっ!


ずっと見ていたんだ……。


にしても、チョコレートにハチミツとメープルシロップって、


「うげ……」


想像するだけでも胸やけがしてくる……。



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