ハッピー☆ラッキー
「彼は確か、西城のサブアタッカー……」
「そうそう!幸坂くんですよね?
彼目当てに試合に来ていた女の子、多かったですよ~!」
やっぱり……
試合に誘われたけど、そうだと思って行かなかったんだ。
「で、いつ紹介してくれるんですか?幸坂くん」
嬉しそうに千尋が詰め寄ってくる。
「そ、卒業してから……かな?受験もあることだし……」
ふたりに紹介した日にはわたしが年上だということがバレてしまうじゃないの。
せめて卒業までは、いい夢見させてよ。
「先輩、つまらない冗談はやめてください!」
千尋に続き、亜子まで間合いを詰めてきた。
全く、怖い顔したって内心は人の恋路を面白がっているんだから……。
押し問答の末、
「まぁ、西城も全国大会出場が決まったことだし、同じ県代表ということでお近づきにもなれるだろうから彼に直接聞いてみましょう」
「そう、それいい!岩田先輩達もいるし、楽しくなりますね!!!!」
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