鈍恋diary
「…わかった、気を付ければいいんだろ?」
「うん、航希ムチャするから…ケガでもしないか心配になっちゃう」
「お前が言うなよ…公衆の面前で回し蹴りかましたクセに!」
アレは、早く止めなきゃって必死だったから…つい。
「ごめん…大丈夫だった?」
「大丈夫だけど、痛い…」
冷静に考えれば他の止め方あったとは思うけど…
「なんで毎回蹴りなんだよ…しかも、マジ蹴りとかするか普通?スカートで回し蹴りとか、何考えてんだよ…」
「うっさいわね!咄嗟に足出ちゃっただけでしょ?」
「普通考えるだろ…スカートで蹴りかましたらどうなるか」
制服なの忘れてたから仕方ないじゃん。
なんで、あたしがコイツに説教されなきゃなのよ…
原因自分なの理解してんの??
「睨むなよ…悪いの俺なのはわかってるから」
「なら許す」
「そりゃどうも。…っつーか、ありがとな」
「…何が?」
いきなり改まってお礼言われても…