鈍恋diary
11/14 その2

貴史君に連れられて、ボーリング場まで来た。

だけど、事件発生…これはちょっとどうしていいかわからない。

「フミカちゃん、こんなのとデート?」

「いえ、ホントそういうんじゃないですから…」

受け付けしようとしたら、偶然にも龍樹さんと会っちゃって…

「デートじゃないなら、俺らと遊ぼ!女の子いる方が盛り上がるし」

「いえ、あたしなんかがいても盛り下がるだけですから」

「タツ…タカ怒ってるから、やめとけって」

なんか貴史君は不機嫌になっちゃうし…

「じゃ、タカも一緒でいいや…4人でやろ」

なんか勝手に決めて、一人で納得して…

龍樹さんの友達と4人でボーリングすることになってた。

龍樹さんを見つけてから、貴史君は顰めっ面のままで、ひと言も喋らない。

ここで兄弟ゲンカされるのも困るけど、黙り込んだ貴史君が何考えてるかも怖い。

この間、いきなり龍樹さんのこと床に倒してたの見たし…不安になる。
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