鈍恋diary

「あ、フミカちゃん、コイツ俺のダチで溝口祐太」

「初めまして、西島史華です」

「日向の史華ちゃんだよね?知ってるよ」

それって航希との変な噂のせいなんだろうな…やっぱ。

「あ…やっぱそうだったんだ?」

「何…タツ気付いてなかったわけ?」

「いや、まさかタカがそんな子と知り合いとは思わなかったから、別人かと…」

なんか知らない人に知られてるのって妙な気分…

「あれ…でも、史華ちゃんって言えば、附属中に彼氏いるんじゃなかった?」

「誤解です…友達ですから、彼氏じゃありません」

「じゃ、タカと付き合ってんの?」

「違います、貴史君も友達です。彼氏なんているわけないです…あたしに彼氏とかないです」

一緒にいるだけで、彼氏って思わないでほしいよ。

ますます貴史君の機嫌悪くなりそう…

「祐太、普通に考えてタカに彼女は無理…こんなんと付き合ってくれる子いるわけねぇから」

「タツよりタカのが素直で可愛いと思うけど?」

龍樹さんと貴史君って、あんまり仲良くないのかな?
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