鈍恋diary

と言うか、貴史君が龍樹さんあまり好きじゃない?

「史華?」

「あ…何?」

ボーッとしちゃってて、貴史君を振り返ると自分の隣りをポンポン叩いてた。

「あ…ありがと」

「悪い、龍樹たちまで一緒んなって。アイツ言い出すと聞かねぇから」

「大丈夫だよ…龍樹さん優しいし」

「…あっそ、ならよかったな」

言い出すと聞かないのは貴史君も似てる気がする。

と言うより、貴史君の場合決めたら譲らない感じだけど…

「タカ、勝負する?」

「勝手にやってろ」

「んじゃ、史華ちゃんする?」

「無理です、あたし下手なので勝負になりません」

ボーリングなんて久しぶりだし、勝負すると力入って余計スコアボロボロになる。

「普通にやってもつまんねぇのに…付き合い悪ぃよ」

「拗ねるなよ…付き合うから」

「祐太とは元々その約束だけど、せっかく史華ちゃんいるならいいとこ見せたいじゃん」

龍樹さん自信あるみたいだし、断ってよかった…
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