鈍恋diary
「ごめん…」
「気にするなって。1本は確実だから、スコア同じだし」
やっぱり足引っ張ってる…
貴史君は確実って言ってた1本は倒してくれて、スコアは同点。
祐太さんがストライクを出した3フレーム目…
あたしは7本倒して、貴史君がカバーしてくれてスペア…
4フレーム目、タツキさんがストライクで、あたしも奇跡的にストライク。
5フレーム目、祐太さんが9本倒して、タツキさんがカバーしてスペア。
貴史君は綺麗なフォームで、きっちりストライク。
6フレーム目…祐太さんがスプリットを出して、また龍樹さんと貴史君のプチ兄弟ゲンカ。
「このスプリットも名前あるの?」
「クリスマスツリー」
「へ?!何いきなり…まだちょっと早くない?」
「はぁ?!お前が聞いたんだろ?
このスプリット…クリスマスツリーって言うんだよ。後ろの10と7…後は2か3の3本が残るスプリット」
聞こえてなくて、妙なこと言い出したのかと思った。