鈍恋diary

クリスマスツリーって名前だったんだ…

「さっきすっぽ抜けたみたいだったからな…女が出しやすいスプリットだから、覚えとけば?」

「なんで?」

「スピードないと出やすいから」

へぇ…そうなんだ…

「これって難しいの?」

「そこそこ取れるヤツだけど、龍樹だから外してくれんじゃねぇの?」

貴史君の予想通り、龍樹さんは2本倒してカバーならず。

ラッキーだなんて喜んでたら、あたしもボールがすっぽ抜けちゃって4本しか倒せず…

だけど、貴史君がきっちりカバーしてくれてスペア。

龍樹さんと祐太さんチームが102、あたしと貴史君の方は今のとこ100だけど次にあたしが倒した分がプラスされるから、ちょっと有利…なのかな?

貴史君のおかげでハンデなしでも勝負になってる。

7フレーム目、祐太さんが9本倒して、龍樹さんのカバーでスペア。

ピンがグラグラしてて、ストライクになるかと思ったけど残ってくれたのは、あたしたちにとってはラッキーだった。

でも、あたしがまたボールすっぽ抜けしちゃって5本しか倒せず…

貴史君はそれも当然のようにカバーしてくれて、スペア。

どっちもスペアだから、スコアは表示されてないけど…

112と116であたしたちがリード。
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