鈍恋diary
「あ…穂花と史ちゃんで話した方がいい?私まで聞いちゃうの悪い気がするし」
「あ…ううん、大丈夫。えっと…航希に好きって言われて、悩んでた。
そういうふうに航希のこと意識したことなくて、考えもせずに断るの悪いかなって思って…考える時間ちょうだいって言ったけど……考えてもわかんなくて」
こんなこと話すの恥ずかしい。
自分の気持ちもわからないなんて、情けないよ…
「史ちゃん、考えすぎてない?」
「え?」
「航希君のこと好きなら、悩んだりしてないはずだし…ちゃんと向き合うなら試しに付き合うとかでもいいと思うよ?」
「ホノもそれ、コウ君に言ったよ…コウ君はそんなお願いしたら、史ちゃんは絶対断らないから言えないって言ってたけど」
付き合うって…そんなことそんな簡単に決めていいの?
試しにって、それで航希のこと好きになったらいいけど、なれなかったら余計航希を傷付けるだけなのに…
「航希君のこと弟みたいに思ってたから変な感じするかもしれないけど、弟じゃないんだし…カレカノになったら航希君の違う一面も見れるかもしれないから、悩むなら付き合ってみるべきじゃないかな?」
「コウ君いいトコいっぱいあるよ!史ちゃん気付いてないかもだけど…付き合ってみたら、コウ君もそういうの素直に史ちゃんに伝えると思うなぁ」
でも、それだと…