鈍恋diary
「じゃあ、貴史君のことは?どうしたらいい??」
「貴史君?」
「史ちゃん…もしかして、貴史君にも告白されちゃったの?!」
首を傾げる穂花と、驚いてる夏帆を見て自分の失言に気付いた。
「え?史ちゃん、貴史君にも言われたの??」
「あ…えっと……言われた。好きって」
恥ずかしすぎる!
何コレ…拷問受けてるみたい。
「ヒロ君とナオ君の予想と全然違うね…貴史君、自覚してたんだぁ」
「穂花、そんなのどうでもいいって…史ちゃん変なことされなかった?大丈夫??
もしかして、なんかされたせいで元気なかったとか言わないよね?!」
夏帆はあたしの肩を掴んでガクガク揺さぶる。
こんな夏帆、初めて見たかも…
「貴史君、意外と優しいから大丈夫と思うよ?ホノに席譲ってくれたし」
「でも、アイツ強引だよ?カラオケの時も無理矢理史ちゃん連れ出したし…土曜日だって史ちゃんのこと強引に誘ったに決まってる!」
間違ってはないけど…夏帆って貴史君のこと嫌いなのかな?
なんか鬼気迫るものがある気がするのは気のせいじゃないと思う…