鈍恋diary

「史ちゃんは航希君と貴史君のことどう思うの？」

「それがわかったら悩んでないよ」

「いや…史ちゃん鈍いから気付いてないだけで、客観的に見たらわかるかもしれないでしょ？」

鈍いって…なんか最近そればっかり言われてる気がする。

確かにそうかもしれないけど、鈍い鈍い言われるとなんか凹むよ…

「航希君のことどう思う？」

「航希は…身勝手で腹黒い」

「コウ君可愛いよ？腹黒いとかないし、素直で優しいと思うなぁ」

それは、穂花が航希の本性知らないからだよ。

穂花がいる時といない時じゃ、アイツ態度違うし…

「じゃあ、貴史君は？」

「う〜ん…なんかムカつくとこあるし、結構腹黒いとこもあると思うかな？」

強引に誘ったのもあたしがどうするかわかってたみたいだし…

あとで謝ってはくれるけど、なんかねぇ…

「史ちゃん確か腹黒い人って嫌なんだよね？」

「うん…普通そうじゃない？」

「いや…腹黒いって言ってもいろいろあるし、史ちゃんからみたら、男の子みんな腹黒いんじゃないかと思えるかな？」

そんな偏見男の子に持ってはないけど…