鈍恋diary
「とりあえず、どっちかと付き合ってみればいいんじゃない?それか、二人に事情話して、三人でデートして比べるとか?」
「夏帆…なんかそれおもしろがってない?」
「う〜ん、ちょっとね。でも、同じ状況でどんな反応か比べたら、どっちが史ちゃんに合うかわかるかなってのは本気だよ」
「それ以前にあの二人一緒って状況に耐えられない」
この間ケンカしてるし…
航希は気に入らないって言ってたし、貴史君も気が合うと思わないって言ってたし…
「まぁ、ライバルだから仕方ないかもだけど…コウ君と貴史君って案外仲良くなれそうな気はするかな?」
なんか思いきって相談したのに、夏帆は他人事だからおもしろがって…
穂花は適当なこと言って…
全然参考にならない。
「結局は史ちゃんが決めることだし…悩めばいいんじゃない?」
「ホノならコウ君だけどなぁ」
「私も貴史君はないなぁ…」
「口悪いし、強引なトコあるけど、そんな悪いヤツでもないよ?」
あたしがそう言ったら、二人でニヤニヤし始めた。