鈍恋diary

「いらねぇよ。さっき買ったし」

「で、何が悪いの?」

「もういい…」

「あっそ…」

なんか怒られた理由もわからないとか腹立つけど、気にしたら負けな気がする。

「隆平君も今日来るの?」

「来るけど…なんで隆平?なんか用あんの?」

「いや、隆平君一緒ならあたしのこと気にしなくていいから隆平君とこ行きなってこと」

この二人に挟まれてると、居心地悪くて落ち着かない。

追い払うなら航希だと思って言ったけど…

「隆平には言ったし、俺史華と一緒がいい」

「そりゃどうも」

「何?その人と二人になりたいの?」

「なんでそうなんのよ!」

貴史君と二人になりたいんじゃなく、この三人でいるのが嫌なんだよ!

「俺が邪魔みたいに言うから」

「別に、そんなこと言ってない」

「じゃあいいじゃん!」

そう言って航希はあたしの腕にしがみつく。

「博信君たちとは一緒じゃないの?」

「今日は一人…ちょっと探してる本あるから」

「へぇ…本読むんだ?」

なんかちょっと意外かも…

本読んでるの想像つかないかも。
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