鈍恋diary
「エロ本なんじゃねぇの?」
「お前と一緒にすんな」
「俺、そんなの見ない。史華見てる方がいい」
「ちょっと、変なこと言わないでよ」
あたしが航希に裸見せたとか思われたらどうしてくれんのよ…
「だって、史華すぐ脚出るから…しょっちゅうパンツ見せてんじゃん」
「人を変態みたいに言わないでよ」
見せてるんじゃなくて、見えちゃっただけなのに…
見せてるなんて言ったら、あたしが見られたい子みたいだから、ホントやめてほしい。
「お前そんなに回し蹴りしまくってんのかよ」
「いや、そんなにはしてないけど…」
「史華アホだから、蹴り方考えないじゃん」
「まぁ、考えてたら回し蹴りはしねぇだろ」
あたしが悪いのはわかってるけど…
「アホは余計でしょ!」
「アホだって」
「アホだな…」
こんな時だけ意見合わさなくていいよ。
ケンカしないのはいいけど…
好きとか言った相手にアホはないんじゃないの、普通?
「怒んなって」
笑ってそう言って来た航希と…
「拗ねんなよ」
ボソッと言った貴史君。