鈍恋diary
「それよりボーリング行くんでしょ?みんな待ってるし、早く行きなよ」
「俺に聞かれて困ること話してただろ?」
鋭い…ってか、あたしが顔に出てたのかな?
「隆平!史華と何話してたんだよ?」
「航希がセクハラしなかったか聞いてただけ」
「そんなことしねぇよ!」
「前に胸覗いてたとか、触ったとか聞いたし…お前やりそうだから」
隆平君は誤魔化してくれたんだろうけど、それはちょっと…
「たまたま見えただけだし、触ったってか当たっただけ…どっちも事故だよ!」
「わかったから…行くなら早くしろって、置いてくぞ?」
「先行ってていい。
史華、帰り何時電?」
そのまま行ってくれればいいのに、航希は隆平君たちを先に行かせて聞いてくる。
「わかんないよ…そんなに遅くはならないと思うけど」
「じゃあ、史華の用事終わった教えて?」
「また今度ね…隆平君たちと約束してるんだから、みんなと楽しんできな」
「史華いっつもそれじゃん…今日無理なら明日は?」
なんか今日の航希はしつこいかも?
いつもなら、絶対だからなとかって約束しようとしたりしないのに…