鈍恋diary
「明日無理?無理なら明後日は?明後日も休みだし」
「急に言われても…」
「ごめん…でも、史華は今度今度って全然だから」
そりゃそうだけど、航希結構根に持ってたのかな?
でも、航希と出掛けるとか想像付かないし…
「ちゃんと考えてくれるなら、1回くらいデートしてくれてもいいじゃん」
「デート?!」
「うん、デート。ダメ?」
ダメとか聞かれても、あたしデートなんてしたことないし…
「いつならいいか考えといて…後で連絡するから」
「あ…ちょっと、航希!」
呼び止めようとしたけど、航希は隆平君たちを追い掛けて行っちゃって…
残されたあたしは、盛大な溜め息を零してた。
「お前、そのうち押し切られてそうだな」
「貴史君?!まだいたの?」
本屋さん行ったと思ってた。
ってか、今の全部聞かれてた?!
「悪かったな、まだいて」
「いや、そういう意味じゃなくて…探してる本あるって言ってたから、もう本屋さん行ったと思ってた」
「史華どこ行くつもりなのか聞こうと思って…お前どこ行くんだ?」
「え…あの……本屋さん。最近できたとこまだ行ったことないから」
なんか行き先同じとか気まずいかな?