鈍恋diary

「違ってたら気にしなくていいんだけど…お嬢ちゃんがフミカちゃんか?」

「え?…あの、史華ですけど…どうしてご存知なんですか、私の名前」

「ヒロとナオがこの間来てたから、タカが好きそうな子とか、あんなんでも付き合ってくれそうな子とかいねぇかって聞いたら、フミカちゃんっつってたんだよ」

博信君も尚之君も絶対面白半分で言ってるよ…それ。

「アイツあんなんだろ?女に興味ねぇとか、おかしいんじゃねぇかと思ってな」

あんなんって見た目的なこと?

それとも性格?

「そしたら、フミカちゃんには態度違ってたっつーし、フミカちゃんが他のヤツといるの見て不機嫌なってたとか言うから、どんな子か気になってたんだよ」

うわ…それあたし知らないし、こんなこと聞いちゃっていいのかな?

ってか、こんなこと聞いたらあたしもどうしていいかわかんなくなるよ…

「フミカちゃんから見てどうよ、アイツ?…友だちとしてって意味じゃなく男として見て」

そんなこと聞かれても…困る。

アイツのお父さんに悪口言えないし…

だからって、いいように言えばこのおじさんなら、本人に言いそうだし…

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